トップ > 実施報告 > ~飯舘村再会プロジェクト~「離れて暮らす友達に会いたい

震災後に離ればなれになってしまった飯舘村の子どもたちが集まる再会プロジェクト『いいたてっ子だよ!全員集合♪』が昨年12月22日~23日、福島県のホテルリステル猪苗代にて行われました。乳児から13歳の子ども44人と保護者33人が集い、懐かしい思い出や近況を語り、思いっきり身体を動かすなどして1泊2日の時間を過ごしました。
0339-2

飯舘村は、高原の緑豊かな自然に恵まれた村で、「日本で最も美しい村」連合のメンバーでもあります。しかし、原発事故後に避難区域となり、約6700人の全村民は、この美しい村から避難せざるをえなくなりました。今、飯舘の人々は、村の仮設役場がある福島市飯野町や福島県のそれ以外の地域、そして全国に避難しています。およそ350人いる飯舘村の子どもたちのうち、約200人が飯野町にある幼稚園や小・中学校に通い、他の子どもたちは県内の別の地域や福島県外の学校で学んでいます。
サントリーホールディングス株式会社とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)は福島の子どもの支援活動「フクシマススムプロジェクト」(http://fukushima-susumu.jp)の一環として、NPO法人クラブネッツ(http://www.clubnetz.or.jp)主催、福島大学と日本大学の学生ボランティアの協力のもと、飯舘の子どもたちが家族とともに集う再会の場をつくろうと、『いいたてっ子だよ!全員集合♪』を実施しました。

0137-s風と雪で寒さも厳しい2日間でしたが、子どもたちはそり遊びや屋内プールで体を動かしたっぷり汗をかいていました。幼い子どもたちが楽しめる室内の工作コーナーもあり、ろうそく飾りやクリスマスリースなどを作って、思い思いの時間を過ごしました。

夜は、クイズやダンスを楽しんだあと、一人ひとりの思いや願いをメッセージボードに表現しました。ある子どもは飯舘の美しい風景を描き、またある子は今回参加できなかった友だちにむけて「こんどはぜったいあそぼうね」と呼びかけていました。メッセージは参加者の笑顔とともにポスターにし、今回参加できなかった飯舘の人々にも届けることになっています。
IMG_2545
2年半ぶりに懐かしい友だちにやっと会えて安心したと喜ぶ声がありました。時間を取り戻すことはできませんが、互いの成長を感じ、互いの元気をもらって、また明日からの生活につなげていってくれることでしょう。大学生のボランティアの皆さんが裏方仕事をしながら、子どもたちの元気を上手に引き出してくれたことも、この活動の大きな成功のカギとなりました。

(福島事務所: 金谷直子)